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シールの剥がし跡、傷ついた皮膜の汚れはどこまで改善できるの?

国外から輸送中、なんと革の衣服に直接シールを貼られてしまったというご相談が・・・!

貼ってすぐであれば簡単に剥がすこともできたかもしれませんが、国内で受け取った時には時すでに遅し。
ビフォア写真をご覧の通り、熱でくっきりと丸いシールの剥がし跡が残ってしまいました。

スタンプ跡 リカラー

お気に入りのジャケットということで、オーナー様の失意は想像に難くありませんでした。
残念ながら、革の皮膜(銀面)に刻まれたダメージ(皮剥がれ、すりキズ、陥没、切り傷など)は元に戻すことができません。
シール剥がしによる皮膜の傷みも同様です。その傷みがわずかに凹凸となって残ります。
アフター写真をよ~く見ていただくと分かると思いますが、シールの跡がうっすらと残っています。

素材に合った染料を選定し、ポイントリカラーを行っていますので風合いを損ねることはありませんが、ダメージを伴うテクスチャーの回復を図っても、ここまでの印象改善が限界というところです。