革ジャケットのクリーニング、アットデアの“職人のこだわり”第4回 〜革ジャケットのメインテナンス〜

全4回にわたりお届けし中の、「アットデアのこだわり〜革ジャケットクリーニング方法〜」のご紹介。最終回の今回は、革ジャケットについてしまった「気になるニオイ」の対処方法と、「長持ちさせる秘訣」についてのアドバイスを、山澤さんに教えていただきます。

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革ジャケットを着て、焼肉や焼き鳥、居酒屋などに行った後、なんとなく煙やタバコなどの残り香が気になったことはありませんか? そんな経験がある方は、是非お試しいただければと思います。

 

 

革製品はニオイがつきやすいモノですか?

山澤)革製品自体のニオイは別として、革ジャケットは基本的に表面処理がしてあるので、実はニオイはつきづらい。ついたとしても一時的です。気になるようであれば、固く絞った布でさっと拭き、直射日光の当らない風通しの良い場所に陰干ししてください。それより、おそらくニオイがついているのは、内側などのライニング部分でしょう。霧吹きを吹き付け、水分を飛ばす感覚でドライヤーで温風をかけてあげましょう。よくクリーニング店や、自宅でもアイロンをかけている時、シューっとスチームがあがり、独特の匂いがする時がしますよね。その時、スチームでニオイの成分も一緒に飛んでいるワケです。その感覚です。

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消臭スプレーは、実はあまりお勧めできません。消臭スプレーは、材質が糖分やアルコール分なので、一時的にはニオイを抑えてくれます。しかし、ニオイの成分を“汚れ”として、衣類の奥に閉じ込めてしまい、蓄積させてしまう。すると、繰り返していくうちに、むしろ臭くなる。繊維もゴワゴワになります。このようなジャケットをクリーニングする時には、見た目以上に汚れた水が出てきて驚くこともあります。

革製品を長持ちさせるためには?

月1回程度、専用の保湿クリームなどでメンテナンスをしてあげてください。その際、スポンジなどに少し付け、薄く伸ばす感じ。布でなくてスポンジが良いです。薄く均等に塗ることができます。
また、保湿クリームをつけすぎるとカビの原因。多すぎる油分はカビ繁殖の温床。いわゆるカビが発育するためのエサになってしまいます。適量であることが重要。

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また、同時に防水スプレーを吹きかけてあげましょう。銘柄はなんでも良いですが、きちんと使用上の注意をよく読んでから行ってください(吹き付ける距離や角度、また革製品に適しているかどうかなど)。
吹き付ける際、一箇所に集中でしてはだめ。満遍なく、ミスト状に吹きつけられる一定の距離を保って。一箇所に集中して吹いてしまったり、至近距離から吹くと、ミスト状に吹き付けられずシミの原因となってしまします。

最後に、やはり愛着のある革ジャケットを長持ちさせるためにも、ぜひ「保管する前にクリーニング」をお勧めします。
「次に着るときで良い」とお思いかも知れませんが、今年の冬につけてしまった汚れを沈着させてしまいます。また付着した汗や皮脂汚れも、カビの餌となります。さらに、保湿クリームなどを塗ってから保管をすると、先ほど言ったように、わざわざカビにエサを与えるようなものです。

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ぜひクリーニングに出していただき、適切な処置をしてから保管しましょう。
また、革製品は紫外線が大敵。日焼けします。そうなると、リカラーを施工しなければなりません。なので、直射日光の当らない、風通しの良い場所に保管してください。また、クローゼットなどにしまうときは、週に1回くらい扉を開けて、中の空気を入れ替えてあげてください。

 


革ジャケットは、きっと高価なものだったハズ。基本的には丈夫なもの。しっかりメインテナンスしていれば、一生モノと言えるほどです。来年の冬も、また再来年の冬も、そしてまたその先も、是非あなたの最高の相棒でありますように!